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雨水ネットワーク会議 全国大会

第6回 雨水ネットワーク会議 全国大会2013inとうほく

雨から学び、雨水を活かして、つなげよう復興へ・未来へ

開催日:2013年 8月24日・25日
会場:東北工業大学 八木山キャンパス

開催趣旨

雨水は多くの生き物の“いのち”を育んでおり、人の“いのち”も雨水に支えられています。東日本大震災(20110311)後、次の大災害に備える意識の高まりから、各地で、雨との関わり方についての見直しが始まっています。また、地震対策としてだけにとどまらず、地球温暖化に伴う豪雨や渇水への取り組みにおいても、雨水の貯留・浸透・利用すなわち「雨水活用」が期待されています。東北の人々がこれまで育んできた「水の文化」もテーマとして据え、歴史的事象、水使いなどを共に学び、「いま」のこの状況を踏まえ、「あした」につながる“雨循環”をつくりだす場として本大会を開催します。

東日本大震災から2年余、改めて「雨水活用」を大勢の方々に伝えていきたいと考えます。

大会宣言

  1. 雨は多くの「恵み」を与えてくれます。
    一方で洪水や渇水、水質汚染などの「雨の脅威」もあります。
    古来、人々は「雨の脅威」と闘い、「雨の恵み」を活かし、畏敬の念を持ちながら、地域をつくり、暮らしてきました。その積み重ねの上に私たちの郷土があり、特有の文化が育まれてきました。
    効率性、便利性を求める近年の地域づくりの中で、「水辺」「水路」などが失われ、「雨」や「水」そのものが見えにくくなってしまいました。
    私たちを取り巻く水環境が大きく変化していますが、今あらためて先人たちが雨とどう関わりながら地域をつくり、地域の文化を育んできたかを学び、これからの暮らし方や街づくり、地球環境の共生などについて考えていきます。
  2. 「雨の持つ価値」は多面的で、用水、地下水涵養、生態系、心と命、教育、資源、文化等々その及ぼす範囲は広範です。私たちの目指すこれからの街とは、資源循環・省エネルギーや自然環境・生態系に配慮された街、健康で持続可能な様々な暮らし方ができる街、そしていざというときの備えもできた安全で安心な街です。
    そこは自然に対する謙虚さや物を大切にする心、郷土愛や感性が育まれ、自慢できる街です。遊び心があって、面白くって、楽しくて好きになる街です。
    大人から子どもまでが、行政と市民・町内会・NPOと学校が、さらに行政の各分野を横断して多くの人たちが一緒になって雨について考え、「雨の多面的な価値」「新しく発見した価値」を活かした街づくり、水辺が身近に感じられ新しい水文化が育まれる街づくりの共通の目標像を探し、協働しながらこれからの街を育んでいきます。
  3. 昔からの取り組みや各地の取り組みを記録として残す、情報を共有する、世代や地域を越えて繋がる、お互いが主張しやがて合意する、そして連携し、協働していくための「仕掛けづくり」「仕組みづくり」「物づくり」や、それを担っていく多様な「人づくり」が必要です。
    歴史、文化、環境、教育をはじめとした多くの分野・部門での様々な取り組みを通じて、過去から未来へ、地域と地域を、人と人をといった様々なつながりを見出す、仕組みづくりや人づくりなどを進めていきます。

これからの雨水に関する新しい取り組みを実現するため、参加者一人一人が行動することを誓って声高らかに「いぐすっぺ!」を宣言します。

全国大会の概要・大会報告書については下記よりご覧頂けます。

全国大会